H26年度 中小企業診断士二次試験事例Ⅳ 解答速報
本日中小企業庁に問題がアップされましたので、解いてみました。
正直、今年、私(横山)が受験生だったら悩みまくったでしょうね。
とりあえず私の見解です。
第1問、第3問、第4問にじっくり時間をかける
時間が余れば、第2問の設問1までか
私は80分でここまでしかできませんでした。
第1問
与件では、収益性高そう(ただお土産の構成率はわかりにくい)、とりあえず一般的な指標を出し、与件との整合性を考えました。
(良)売上高営業利益率 72.00%
(悪)流動比率50.00%、自己資本比率16.67%
大原と同じ結果でした。
第2問
設問1
売上高 46,200(CIF)
売上原価 11,550(COF)
人件費 19,500(COF)
店舗 3,000(COF)
その他 7,150(COF)
減価償却費3,000
利益 2,000
法人税 800(COF)
∴CIF 4,200
除却損の扱いが難しいが、「帳簿価額で除却という事で、帳簿価額を評価額とすると考えました」
∴貯蔵品2,000/旧設備2,000で損益は発生しないとの判断です
TAC・大原では評価額0という判定のようですが、当日の対応は難しいと思います
第3問
(設問1)
X 3,800÷5,300×100≒71.70%
Y 3,600÷5,000=72.00%
Z 3,850÷5,500=70.00%
Y、Zは割り切れるので72%、70%でも大丈夫
Xも71.7%でも大丈夫だとは思います
(設問2)
個別固定費の取り扱いが微妙ですが、私は回避不能と判断しました
設問3で意見を書く欄があるので、ここで「回避不能」を書けば論理性が出ると思います
限界利益 X3,800 Y3,600 Z 3,850
時間あたり限界利益 X9,500 Y6,000 Z7,700
∴Xを10,000個全部作る(4,000時間)
Zを4,000個全部作る(2,000時間) 残3,600時間
Yを6,000個作る
∴比率は10,000:6,000:4,000(5:3:2でも可)
(設問3)
まず比較のために設問2の営業利益を算出する
3,800×10,000+3,600×6,000+3,850×4,000-67,000,000(総固定費)=8,000,000
設問3では販売促進費を個別固定費と考えました(変動費と考えると、色々な仮定を考える必要あるのでやめました。記述で個別固定費と宣言すれば良いと思います)
構成比は X:Y:Z=11,000:4,500:5,000
これで営業利益を算出する
3,800×11,000+3,600×4,500+3,850×5,000-68,000,000(総固定費)=9,250,000
記述のポイント→個別固定費は回避不能、さらに販売促進費は個別固定費として計算します。上記の計算の通り、提案を受け入れた方が営業利益が1,250,000円増加するので受け入れる。
(第4問)
手段 為替予約→円高時に$を高値で買わなければならないので不利、円安時には逆に有利
手段 コールオプションの買い→円高時はオプション料の損失、円安時は有利
こんな感じでしょうか
傾斜配点予測です
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第1問 30点
第2問 設問1 5点、5点
設問2 5点
第3問 設問1 15点
設問2 12点
設問3 12点
第4問 手段 各4点
メリット 各2点
デメリット 各2点
多分私の回答で
第1問 24点(後から考えると、回転率は入れるべきだったかも知れません)
第2問 設問1 5点のみ
第3問 設問1 15点
設問2 8点(個別固定費のとらえ方で別解の可能性として)
設問3 8点(個別固定費のとらえ方で別解の可能性として)
第4問 手段 8点
メリデメ 4点
合計72点くらいでしょうか
今日問題を初見して、80分の解答ではこれが精いっぱいでした
他の受験校のような完璧な解答ではありませんが、受験生目線での速報でした
参考にして頂ければ幸いです
(PS)
しかし毎度思う事ですが、作問者は制約条件をしっかり書き記してほしい
中小企業を診断する能力に、「変な日本語を解析する能力」は必要ないと思います
来年以降の診断士事例Ⅳ対策にはCMCの無料日商簿記1級の講座をご利用下さい(11月後半にはさらにPowerUp予定です)